小さな教え子に、
「何色がすき?」
って何気なく聞いたら
「ぼくは季節によって好きな色が違うよ」
と教えてくれた。
そしてさらに素敵な言葉を続けた。
先生それでねって。
「冬のくろはあまり好きじゃなくて、夏のくろは好き。
だって冬のくろは、閉じこもってて苦しいから。
夏のくろは、少し青くて広い感じがするから。」
なんて素敵なんだろう。
春を待ちわびる土の中の芽の気持ちと、
夏の夜空だ。
そうだよね、黒は一つだけじゃないもんね。
私の質問に対し、
「答え」じゃなく
「応え」てくれたのが
すごく嬉しい。
彼らは際限なく色を乗せられるパレットを持っている。
いつまでもその心を忘れないでいて欲しい。
きっと大丈夫だね。