2012年5月23日水曜日

ひといき。



奥歯の力を、抜く。のどを楽に。

鼻の奥、眉間、耳の後ろに、爽快な広がりを。

慌ただしい毎日に追われて、

外へ外へと向いている意識の矢印を、

ひと呼吸ごとに自分の方へ、引き戻す。

社会の中での自分の立場。

家の中での自分の立場。

したい事、するべきか、と思うこと。

ひと呼吸ごとに、

そこから一歩ずつ一歩ずつそっと離れて、あるがままの自分。

ひと呼吸ごとに、

過去への後悔も、まだ起こらぬ未来への不安も手放して、

あるがままの、今現在を生きる、ただの自分。

忙しさの中で気がつけば自分の事は置き去りに、外向きに生きてしまうけど、

たまには必要ね、そんな内観。

忙しければ忙しいほど、自分だけのために呼吸をしてみて。

小さな時間でいいから、自分を大切にしてください。

肉体だけが生きている訳じゃないもん。

時には不完全燃焼に心が冷えびえする事もあれば、

オーバーフローだってする事もある。

そゆ時、これも含めて全部自分だと、受容できるやらかさには、

身体にも、脳にも、こころにも、酸素が必要です。

はい呼吸。

2012年5月6日日曜日

名前なき。



もう春まっさかりは過ぎ、でもまだまだ夏でもなく。

こういう季節の狭間ってすき。
 
夜更けと夜明けの間だったり、夕方と宵の間だったり。

そんな時間の狭間も好き。

名称のないところがいい。

でも確かに存在する、という。

考えてみたら、〈名称〉と言うのは、人が決めた、

人にしか通用しない外枠だものね。

どちらともつかない、とても繊細なそういう時間には、

いつも独特な匂いがある。

それから、

なんとも言えない、

言葉には表せない色だったり、肌や耳の感触だったりに、

自分の中の感覚的な部分をすごく刺激される。

なんか、

こうだ!って言い切れないファジーな感じが、

自由で、豊かで、ゆとりを与えてくれ、とてもここちいい。

良い季節だな。

2012年5月3日木曜日

自分の場所。


様々な出逢い、経験、思考、価値観、時間を経ながら、

気が付くと四季を一巡りしていた。

長かったような、短かったような。

物理的には、何十年の人生のうちの1年と考えれば、とても短い。

でもたとえば、

愛しい人と離れる1年となれば、それはとてつもなく長い。

時間の概念ってばあるようでないようで。

その旅の途中、自分らしさってなんだろうという事に直面することが

面白いほど多々あった。

その度に色々と考えてきたけれど、

今、はっきり言えることがある。

全てはとてもシンプルだという事。

大切なものを、きちんと抱きしめているか。

心の力を抜いた瞬間、ふと胸によぎって自分を呼んでいるものは無いか。

心から笑ったり、泣いたり、歩いたり、走ったり、

空を見たり、歌ったり、転んだり、生きているか。

とてもシンプル。

私なりの見解でしかないかも知れないけれど。

点と点がつながって、線。

だから、全てに感謝をしたい。

これからも、一つ一つの点を大切につなげて、

心のこもったラインを、描きたいと思う。

何だかやっと自分の場所に戻ってきた様に思う。

無限に続くふかふかのクッションの上にいるようだ。

おかえりの言葉が胸にしみる。

この場所を、これまで以上に愛してこう。