実家の2階の窓から。
子供の頃、よくこの窓から外の景色を見ていた。
昔からここからの眺めが、
特に夏の景色が大好きで、
小さな時は窓の桟によじ登って、
大きくなってからはもたれ掛かって、
外を見ながら色々と思いを巡らせていた。
いつかの夜には、
母と二人でこの窓辺で夜風を浴びながら沢山話をした。
あれは中学生の頃だったのかな?
いやもっと小さかったかも。
夏のお昼は、坂を下ってすぐのプールから
子供達の賑やかな声が遠巻きに聞こえてくる。
夏の夜は、この付近一帯球場の恩恵を受けて21時までは夜道も明るい。
21時過ぎれば、ぷつっと容赦なく真っ暗だけど。
「カーン」と、響く球場独特の音も郷愁的。
空が広くて、
ここからだといつもよりも沢山空気が吸い込める気がしてた。
今でも実家に帰った時は、必ずこの窓の前で深呼吸をしてしまいます。