2008年7月5日土曜日
2008佐多達枝バレエ公演 『庭園 the summer garden』
筆舌に尽くし難いとは、きっとこういう事なのだなと思う。
でも今日の感覚を忘れたくないから、文字にしておこう。
今日、舞台を観に行き、ある作品に出逢いました。
作品・・・違うな、、エネルギー・・・そのもの。
その方が、近い。
2008佐多達枝バレエ公演
『庭園 the summer garden』
舞台の上は、もはや舞台ではなかった気がします。
白昼夢の様な情景でありながらも、
そこには確かに‘生’が存在していた。
すぐ目の前で、
誕生が、消滅が、歓喜が、苦悩が、生の神秘が繰り広げられた。
それは、一瞬温もりを感じたりする程リアルで、
私は鳥肌の引かない時間を過ごす。
余計な思いも私情も、すべて洗い流された感じがした。
その代わり、今そこに目にする事の出来ないはずのものを垣間見た。
水飛沫が見え、心の切り傷が見え、笑い声が見え、
優しさを、哀愁を、息苦しさを、はにかみを、包容を、彷徨いを見た。
それはまさに、生きている時間、そのものでした。
そして、ふと思った事一つ。
生きる=表現
なんじゃないかと。
踊るだけじゃない、歌うだけじゃない、
話す事だって表現。
泣く事も、笑う事も、嫉妬も、罪も、許しも、癒しも、誓いも、夢も皆。
愛する事もまた表現。
沢山の要素を抱えながら、人は皆生きて行くんだなと思った。
生まれて来た意味を考えました。
強いメッセージを受け止めました。
私は死ぬ時までずっと、
丁寧な表現を綴って行きたいとお腹の底から思いました。
月並みな言葉だけど、『庭園』、もの凄く良かった。