2012年5月6日日曜日

名前なき。



もう春まっさかりは過ぎ、でもまだまだ夏でもなく。

こういう季節の狭間ってすき。
 
夜更けと夜明けの間だったり、夕方と宵の間だったり。

そんな時間の狭間も好き。

名称のないところがいい。

でも確かに存在する、という。

考えてみたら、〈名称〉と言うのは、人が決めた、

人にしか通用しない外枠だものね。

どちらともつかない、とても繊細なそういう時間には、

いつも独特な匂いがある。

それから、

なんとも言えない、

言葉には表せない色だったり、肌や耳の感触だったりに、

自分の中の感覚的な部分をすごく刺激される。

なんか、

こうだ!って言い切れないファジーな感じが、

自由で、豊かで、ゆとりを与えてくれ、とてもここちいい。

良い季節だな。