2007年8月22日水曜日

何故か。

そろそろ一週間経つのにまだ焼き付いてる。
空港に向かう東京モノレールからの風景。

お天気の良すぎた日の夕陽は燦然と眩しくて、
遠くのビル郡もオレンジ色に輝き、
暑いけれどもなかなか美しいなぁなんて思いながら、
また、少し眠たくもあり、
ひたすらぼーっとしてた。

天空橋を過ぎた辺りだったかな、
水辺沿いを自転車を押しながら歩くおじいちゃんの姿が目に入りました。
彼が足を止めてふとモノレールを見上げたところでその風景は窓枠から外れた。
やけに胸に強く映った風景はその一瞬。

おじいちゃんが見上げた瞬間に「あ、今わたしは彼の景色だ」と、思った。

一瞬の景色。
偶然に垣間見たその内の一コマ。
その中に私と同じ様な、けれど全く違う主人公のストーリーが沢山詰まっていて、それぞれがこの世に2つと無く、そこはかとない。

私にとって、景色として一瞬通り過ぎたおじいちゃん。
と、私もまたあのおじいちゃんにとっての一瞬に流れた景色のひとつに過ぎない。

こんな事考えていたら
なんか、
なんか、急に
人の人生ってとてつもなく儚くて、けれど懸命に輝き、健気だと、しきりにそう思えてならなかった。

それぞれが生きてるんだって当たり前の事が、何故か不思議に思えて。

あの僅か一瞬のオレンジ色の風景が、強烈に鮮明に心に刻まれてる。

おじいちゃん、げんきでね。