2008年5月4日日曜日

みんな元気にしてるかな。


帰り道、商店街を歩いていると、何だかとっても懐かしい匂いがした。

なんだっけなんだっけと思っていたら、そうだ、思い出した。

学生時代の学食の匂いだった。

中1から高3までが一気に集まる学食はお昼休みに一番賑わう場所だった。
カフェテリアと洒落た名のついた、いたって普通の学食。

懐かしい。

食券を持って並んだな。うどんの時は「テンカス多めで」とか、      
微妙な注文をしていたのを思い出し苦笑い。
カウンターから「はいっ多めっ」って出てくるんだけど        
本当に多めになっているかがいつも分からなかった。

衣が約半分を占めるカツカレーだって美味しかったよ。

売店のクラウンパンも美味しくて、
特に80円のチョコクッキーは売れ行き良好のヒット商品だったし
私達の間ではベーコンデニッシュが王道だった。

お弁当も持って行ったけど、学食でメニューに悩むのが嬉しかった。

パックのイチゴオレを飲みながら皆で話が止まらなくて。

恋の話で盛り上がったり。
話せる事も手紙にして交換したり、
次の抜き打ち持ち検はいつだろうかとか、
携帯没収された〜とか、
どこに置き勉する?とか、
次体育だ〜あ〜あ、とか、
〇〇先輩今日こないねとか。

何の変哲もない毎日だったけれど、すごく楽しかった。
 あの頃の笑い声やざわめきがよぎって、胸に少し思い出の痛みがする。

あの頃は今に繋がっていて、
今はまたいつかの遠い日に繋がっている。
点が繋がり一本の線となる。


ビデオテープみたいに巻き戻せないから、              
どうかどうか悔いのない時間を過ごして行けると良い。

あの頃同じ空気を吸って笑いあった皆が               
それぞれ素敵な今を送れていますように。