長い間心の中で温めていたものがあった。
誰が何と言おうと私にとって大変特別なもので、
わくわくとその日を待ち望んでいる様な、
でもいつまでも来て欲しくない様な気持ちでそれまでの日々を過ごした。
数日前、遂にその日を迎えて、
劇場では色んな想いを噛み締めながら、
とうとうその1日は終わった。
笑顔で終わる事が出来た。
思い返せば、初めから笑顔や笑い声が絶えなかった。
そしていつもそれぞれの想いがこもっていた。
だから、私たちは最後だって笑顔で終わる事も知っていた気がする。
そんな心を開き合った繋がりを心から愛しいと思っているし、
大切な大好きな人たちと一緒に作り上げる状況にあることが
本当に嬉しく幸せだと思っていた。
それだけに、今心ががら〜んとしています。
逢えなくなる訳じゃないのに、
あの時間が戻らない事がたださみしくて。
通った道も、使い込んだ道具も、スタジオでの笑い声も、
この何ヵ月間か日々進行形だったものが、
5月11日のフタを締めた途端、ピタリと想い出に変わる。
流れ続ける時間の中に生きているのだから仕方ないのよね。
あぁ~。でも何でこんなにさみしんだろ。