その響きからして、
内容も知らぬ内からこれは行くべきな気がしていたのと、
好きな画家の絵もどうやら展示されるという事で、
さらに、久しぶりの美術鑑賞ということで、
空は曇っていたけど気持ちは晴れていた。
実は苦手な渋谷へ。
一番楽しみにしていたのはマグリットの作品です。
概念なんて初めから存在しないような、
理屈の通らないありえない情景を描く。
だけど「どこがおかしいの」と逆に問われるような
怖いくらいの存在感。
実際作品の前に立ち、眺めていると、
違うのに、絶対違うのに、
なのにやっぱりそこに在って正しい気のする、
私でたらめなことを言っている様な気になるけど、
本当にそんな実感のある不思議な作品ばかり。
ちょうど夢みたいなね。
夢の中では現実世界ではありえないような事も
当たり前に受け入れて対応しているでしょう?
目が覚めたら必ず「変なの〜」って思うことも、
夢の中ではおかしくもない。
っていうあの感覚を覚醒ながらに味わうような。
表現て難しいけど、まさにシュールなそこが好きです。
おもしろいの。
感受するものってそれぞれに違うし、
きっとそこに正しい間違いはないから、
あえて言葉にはしなくても良い気もするのだけど。
独創性に満ち満ちた世界、あぁ楽しかった。
無限なその想像力は驚異。
もう一度行こうかなとも思うのだ。