2008年9月28日日曜日

興味の種。

気付けばもう9月もおしまい。

随分冷たくなった風が肌を擦って過ぎて行きます。


凛とした空気に感覚が研ぎ澄まされる。

研ぎ澄まされた分だけ余白が生まれ、

何となく五感がもの寂しくて色々を求める季節であるけれど、

それだけに全てがはっきり存在する。


物事の本質を見やすいのは、この季節だなと思う。


まるで秋みたいな人がいる。

深く研ぎ澄まされた感性を持った、豊かで優しい人。

私はその人と見る景色が好き。

私の稚拙な表現も余す事なく理解してくれる安心感に

いつでも心のままに想いを言葉にする事が出来る。


その人は`興味の種´を沢山持っている。

沢山持っているから、人に分け与える事も出来る。

私もそうなりたい。


子供達に伝える立場であるから、それは大事な事だと思うから。

もしそう在れたら、彼らにも沢山の興味の種を分けてあげたい。

苗まで一緒に育ててみて、あとは委ねて見守る。

「見ててあげるから一人で育ててみてごらん。」

花を咲かせるのは子供たち。

実が生ったら嬉しくて、

また次の花も咲かそうとする。

そうするうちに彼らはいつの間にか、

自分で自分の種を蒔ける様になっている。


そんな良い循環が自然と身の回りで起こる様になるといい。


だから、秋みたいなあの人の様に、

私も沢山の興味の種を持っていたいと思う。

正面から物を見られる目を持ち、豊かな言葉を添えられる心で在りたい。


「実りの秋に何を実らせよう」と考えたりしたけど、

その前に、日々の中で自分自身を実らせなきゃね。